マイニングはオワコンなのか?マイニング収益性低下について
こんにちは。
最近暑い日も増えてきて、マイニングには冷却面で厳しい季節となってきました。
マイニングを取り巻く環境として厳しい要素はもう一つ。ビットコインの価格下落があります。最近では1BTCが350万円を切る場面もあり、マイニング撤退するマイナーの方もちらほらいるようです。エルサルバドルの法定通貨への導入などいくつかのニュースはありましたが、現在は400万円周辺で安定しているようです。一時700万円超からおよそ50%程度の下落です。
私は購入機材の原価は回収しているので、機材売却をしての撤退はあまり考えていません。基本的にはまったりとできるところまで続けていこうかと思います。ですが、マイナスを垂れ流しながらやるほど物好きではないので、今使っている機材はどのくらいで稼働を止めるべきか(損益分岐点)の検証してみました。
マイニング機材構成やマイニングリグについては前回の下記記事にて記載しています。
ざっくりと、使用GPUは下記の通りです。
Geforce RTX3060ti
Geforce RTX2060Super
Geforce GTX1060 6GB
使用環境はNicehash Quickmininerを使用しています。RTX系の2つはMedium設定で、GTXはMedium設定をベースにファン設定をマニュアル設定で使用しています。
収益性などについての各数値をまとめたものが下記表です。
ハッシュレート | 消費電力(W) | BTC/日 | 収益/日 | 電気料/日 | 利益/日 | 損益分岐点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
RTX3060ti | 60.19 | 116.00 | 0.00009770 | 382.23 | 75.17 | 307.06 | 769,373 |
RTX2060Super | 38.25 | 100.00 | 0.00006209 | 242.90 | 64.80 | 178.10 | 1,043,663 |
GTX1060 6GB | 23.15 | 90.00 | 0.00003758 | 147.01 | 58.32 | 88.69 | 1,551,970 |
システム | 94.00 | 60.91 | |||||
合計 | 121.59 | 400.00 | 0.00019737 | 772.14 | 259.20 | 573.85 |
電気代は27円/kWhとして計算しています。
ハッシュレート、消費電力(システム除く)はnicehash Quickminierで表示されている数値で、BTC/日と収益/日の合計の欄はHistory&Statsの2021年6月12日の実数値から取得した数値です。
BTC/日、収益/日は各合計値から各GPUのハッシュレートに応じて割り当てた数値です。レートは1BTC=3,912,145円で計算されているようです。
結果としては、高ハッシュの3060tiの損益分岐点は1BTC769,373円とかなり低く、損益分岐点が最も高い1060でも1BTC1,551,970円でした。損益分岐点の計算はビットコインの価格変動のみを考慮しています。実際には価格変動の他、掘れ高の変動も収益性には影響してくることに注意が必要です。
結論としては、この状況が続くのであれば、マイニングの収益性はまだありそうです。ですが、イーサリアムに関して、2021年7月のEIP1559やPoWからPoSへの移行など未確定事項が多い状況で将来の予想が困難な状況です。かつNicehashはイーサリアムをマイニングして報酬をビットコインでもらうような構造なので、2021年7月以降の収益性がどうなるのかは全く予想がつきません。
いずれにせよこれからの新規参入は控えるべきだと思います。現在のマイナーの方も追加投資は避け様子見が懸命なような気がしますね。私も損益分岐点を参考に暫く様子見をすることとしたいと思います。